北九州市で創業機運が高まる
7月24日、北九州市の創業中核施設「COMPASS小倉(正式名称:北九州テレワークセンター)」で、西日本シティ銀行主催の創業セミナーが開催された。テーマは「創業時に知っておきたい法務知識~個人情報の管理と契約書作成~」。個人情報保護の取得や管理の留意点、契約書作成や契約を交わす際のポイントなどについて、講師の春田康秀弁護士(至誠法律事務所)が実例を交えて解説した。
製品開発やマーケティングなどに比較すると法務知識は重要度が認識されにくいテーマだが、定員30名に対し20名の受講生が集まった。講師の春田氏は「創業まもない企業は契約にまつわるトラブルが多い」とし、基本的な知識をも対策を講じるよう呼びかけた。
西日本シティ銀行は、福岡市に続き、一昨年、北九州市にもNCB創業応援サロンを開設。NCB創業応援サロンでは、専門スタッフである創業カウンセラーが事業計画の作成や事業資金の借り入れに関するアドバイスなどを行っている。創業セミナーもその一環で、北九州では毎月2回開催。うち1回はNCB創業応援サロン(北九州)、もう1回はCOMPASS小倉のイベントスペースを会場としている。
北九州市の創業状況について、西日本シティ銀行ビジネスサポート北九州センター長の畑中信行氏は、「起業・創業は福岡市が活発で先行している印象があるが、近年、北九州市でもその機運が高まってきた。北九州市発スタートアップを、市やCOMPASS小倉をはじめとした支援機関などと協力してサポートしていきたい」と語った。
熱心にメモをとる受講者の姿が数多く見られた
西日本シティ銀行ビジネスサポート北九州センター長の畑中信行氏